【大紀元日本6月23日】世界最大の中国語独立放送局の新唐人テレビ局(NTDTV、本部・ニューヨーク)の中国をメインとする対アジア地区向け衛星放送がこのほど中断された。放送衛星の使用契約を結ぶフランスの衛星会社は「技術的な問題」と説明するに留まり、復旧のメドは立っていない。それについて、NTDTVは声明文を発表、問題の早急な解決のため、国際社会による関心と支持を呼びかけている。
NTDTVは海外の華人が02年に設立した中国語衛星放送テレビ局、本部はニューヨークにあり、中国当局のコントロールを完全排除した独立系メディアである。中国国内を中心に世界各地のニュース、様々な情報、バラエティ番組などを放送している。中国国内では衛星アンテナによる受信が可能だが、中国メディアが報道できない様々な国内情報を伝えるため、中国当局に監視され、アンテナ取り締まりの対象になっている。06年には、衛星使用の契約を結んでいたフランスのEutelsat社は、中国当局の圧力により、契約の中止を一方的に打ち出す出来事があった。その後、ブッシュ大統領を含め、米国の政界関係者がEutelsat社にこの決定の撤回を求めたため、後に契約は継続できた。
6月16日午後、NTDTVの対アジア地区向け衛星放送の信号が突然中断した。同局の関係者がEutelsat社に問い合わせした結果、「技術的な故障」との説明を受けたが、いつ復旧できるかは不明との答えを得た。22日の現時点までに、この技術的故障は依然解決されていない。
NTDTVのスポークスマンによると、今回の放送中断を受け、同社のホームページには中国国内の視聴者から「新唐人の放送が見られないのは、新鮮な空気を吸えないのと同様である、国内の報道は、うそが多くて見ていると窒息しそう」などのコメントが寄せられたという。
過去数カ月間、NTDTVは中国国内向けに、3月のチベット武力弾圧事件や、各国での北京五輪トーチリレーへの抗議、四川大地震の関連情報、各地の感染病発生状況などを放送し続けてきた。ほとんどの報道は中国国内では敏感な話題と定められて報じられていない。
北京五輪の開催が近づく中、中国当局は報道の管制と情報の審査をさらに強化しているもよう。中国問題の専門家は、今回の衛星放送中断の裏に、中国当局の関与がある、との見解を示した。
NTDTVの総裁・李j氏は、「我々は国際社会による本件への関心を呼びかけたい。中国共産党の情報封鎖を突破して国内の様々な真相を知る中国の民衆の権利を支持するよう懇願したい。また、Eutelsat社には、早急に問題を解決するよう促していく」などと述べた。
(翻訳・編集/叶子)
(08/06/23 08:48)
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