■大紀元 --- 日本 http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d50044.html



馬酔木(撮影=大紀元、2008年4月)

【草木染めの植物】馬酔木(アセビ)

 【大紀元日本5月6日】山地に自生するつつじ科の常緑低木で、庭木としても植えられています。また、獣類は食さないため、牧場などにも植えられ、鹿の遊ぶ奈良公園にも大きな木があります。早春にスズランに似た総状花序の白い花をつけますが、かれんな赤花もあります。古来から人々に愛され、万葉集にも数種詠まれています(例:鴛鴦の住む君がこの山斎今日見れば馬酔木の花も、咲きにけるかも)。鹿とともに図案化されて正倉院御物の錦幡にも残されています。

 有用な薬草ではなくて、葉には有毒成分(苦味成分)が含まれ、嘔吐や呼吸麻痺を起こします。馬がこの葉を食べると中毒症状を起こし麻痺状態になることから馬酔木と呼ばれます。そして、茎葉の煎汁(乾燥した茎葉を10倍量の水で煎じ、それをさらに薄めて使用する)は、蝿・蛆虫の殺虫剤や、農作物の害虫駆除に使用されます。

 枝や緑葉で茶色系統の色を染めます。古い資料には在るものの染めにくい材料です。

(文・ハナビシソウ)