■大紀元 --- 日本
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d39121.html
世界最長の山脈:アンデス山脈
作者・王知涵
【大紀元日本5月2日】南米のアンデス山脈は世界で最も長い山脈で、ベネズエラから南端のフェゴ島までの延長約9000km。ヒマラヤ山脈のおよそ3倍である。壮観な景色がアンデス山脈の特色で、多くの山脈は海抜6000mを超え、山頂には万年雪が積もる。アコンカグア(Aconcagua)は山脈の最高峰であり、世界で最も高い死火山でもある。この他にもアンデス山脈には40以上の活火山が含まれている。
アンデス山脈の活火山の爆発原因はプレートの移動によるものであり、また山脈を形成する原動力でもある。ナスカプレートが南米プレートの下に潜り込んでいくため、2つのプレートがぶつかり合い、南米プレートが押し上げられて山脈が形成されたといわれている。今日に至ってもナスカプレートは移動を続けているが、たとえわずかな移動距離でも、南米に地震と火山爆発を引き起こす可能性がある。
山脈は長く広範囲に及び、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ボリビア、ペルー、チリ、アルゼンチンの7カ国をまたいでいる。この中の数カ国の首都は、アンデス山脈に位置する。例えばコロンビアのボゴタ、エクアドルのキト、ボリビアのラパス、ペルーのクスコ。これら大都市内にはアスファルトの道路が敷かれており、山の上であっても交通運輸はスムーズである。
エクアドル首都キトの風景
アコンカグア火山
天然資源が豊富で、特に有用な鉱物が多く、アンデス山脈の名を知らしめている。巨大な銅の鉱山は地下1200mもあり、世界で1、2を争う産地だ。広大な地下坑道は2000mに達し、一部区域は自動採掘化されているという。銅鉱山以外にも鉄、金、銀、錫が産出されている。さらに、アンデス山脈には斜面を利用し、現地の人々により農作物が栽培されている。少し見回せば、段々畑にジャガイモ、トウモロコシ、豆類など多くの農産物を目にすることができるだろう。
気勢が壮大で、静寂の中にあるアンデス山脈の山岳地帯には、至る所で珍しい物を見ることができる。例えばコンドルは、見ただけで恐ろしくなるような肉食性の猛禽で世界最大鳥類の一つである。翼を広げると3m、体型は小型車のような大きさ。自由に山頂を飛び回り活動範囲は広い。数羽のコンドルが争う様子は非常に迫力がある。ほかにもマーゲイ(Leopardus wiedii)というネコ科の食肉類がいる。小形で大きさは、普通の猫の半分ほどしかなく、樹上で生活し、森の中をあちこち移動している。もう一つ、プーズーという小形のシカが生息している。身長はわずか30cmで、頭には長い角が生えている。外見は非常に愛らしく、じっとしている時などは、よく見なければウサギと間違えてしまいそうだ。多種多彩で珍しい動物が森を行き来し、賑やかな息吹をもたらし、アンデス山脈を活気溢れる大自然の天国にしている。
コンドル(Getty images)
マーゲイ(photos.com)
アルパカ(photos.com)
アンデス山脈は、世界の「最高」が集まった場所と言えるだろう。世界最長の山脈、世界一高い死火山、世界屈指の銅鉱山資源、さらに不思議な動物の生態に満ち溢れている。文化面においてもアンデス山脈は謎に包まれた古代インカ帝国発祥地であり、地表には神秘的なメッセージが刻まれ、我々人類が早く発掘するのを待っている。
世界新7大不思議のひとつ、ペルーインカ帝国のマチュピチュ遺跡(Gettyimages)
マチュピチュ遺跡(Gettyimages)
(翻訳・坂本)