【大紀元日本5月2日】私の近所に医者が住んでいた。彼はたくさんの若木を庭に植えていたが、あまり水を与えている様子がなかった。そのためか、木々の成長は遅いようだった。
ある日、その医者とばったり道で会ったので、若木にあまり水を与えていないようだが、と聞いてみた。すると、医者は、水をたくさん与えすぎると、木はいつも土の表面から水が来ると思って、甘やかされてしまうというのだ。水を与えすぎなければ、若木は自ら水を探すために土の底に根を張り、養分を吸い取る。従って、より強い木に育ち、ちょっとした台風がきても倒れないという。
私はその後、海外に移住し、それきり医者に会うことはなかった。数年後に帰国してみると、私がかつて住んでいた家の庭は、雑草が生い茂り、荒れ放題だった。この地域の気候は厳しく、強風と冷気に煽られて路上の木々も倒れていた。ふと医者が住んでいた庭を見ると、彼が育てていた若木はまっすぐに、立派に育っていた。なるほど、強い根を張った木々は、強風にもビクともしなかったようである。この光景を見て、私は考えさせられた。
毎夜、私はベッドに入る前に、子供たちを見ながら考える。どうか、この子たちの人生がスムーズに運び、つまずいたり、失敗したりしませんようにと。しかし、そのように願うことは意味がないのかもしれない。なぜなら、バラ色の人生なんてないのだから。自分が欲するか否かにかかわらず、つまずきや失敗は、人生につき物なのだから。
私が今子供たちに願うのは、彼らが「強い根」を持った人間に成長することだ。そうすれば、どんな苦難がやってきても、それに向かっていく勇気を持つことができるだろう。
(正見ネットより)
(08/05/02 00:00)
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