大気汚染で花の香りが減少
【大紀元日本4月23日】大気の汚染が花の香りを消してしまい、大自然の営みや昆虫の生活を邪魔し、食物供給の危機を招いていることが、新たな研究でわかった。
*香気分子の伝達距離が短くなった
この非常に重要な研究は米国国家科学財団(NSF)の賛助により行われ、研究では主に自動車の排出ガスにより、花にミツバチや昆虫を引き寄せることができないのがわかった。科学者は、昆虫の防御能力や、繁殖能力が影響を受けることを懸念しているという。
ヴァージニア大学の研究員は、汚染レベルにより花の香気が伝達される距離が左右されると話し、研究指導にあたるホセ・フエンテス教授は「汚染が比較的少ない環境の中では、花が造り出した香気分子は約1000mから1200m伝達するだろう。しかし、今や香気はわずか200mから300mしか伝わらず、ミツバチや他の昆虫が花を見つけることがますます難しくなってきている」と話した。
また、研究により金魚藻がにおいを発散した後、香気分子は容易に揮発して、オゾンと硝酸基などの汚染物質と迅速に結び付くことを科学者は発見している。分子はさらに化学変化を起こし、花は元の香りを失い、昆虫は十分な餌を採ることが出来なくなり植物は十分な受粉をされなくなる、という悪循環が起きる。
農作物の主要な受粉係はミツバチであるが、最近世界各地でその数が減少している。米国4分の1のミツバチはここ数年蜂群崩壊症候群(CCD)が原因で大量死しているという。研究員は未だにこの「CCD」の原因を突き止めていないが、汚染がミツバチなど昆虫の生存を難しくしていると考えているようだ。
(翻訳・市村)
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