【大紀元日本4月10日】北京五輪せい火リレーは9日、米国唯一のルートであるサンフランシスコをリレーするはずだったが、沿道には、抗議者や支援者など数千人が集まり、混乱の様相を呈した。最初のランナーは、中国人の警備職員に囲まれながらトーチを高く掲げ、スタートしたが、臨海部の倉庫に姿を消した。平和と調和をもたらすはずのリレーは、自由と正義、平和と求める抗議者から逃げる形となった。
春の陽光がうららかな日、サンフランシスコには、FBIを含む公安関係者数百人が配置され、警察車両や船舶、ジェットスキー、ヘリなども出動し、物々しい警備体制となった。
バリケードを越えた者は逮捕すると警告し、リレー開始の直前にルートを変更し、ランナー二人が同時に走ることになった。
五輪せい火リレーは、これまでの通過地点ロンドンとパリで、中国当局によるチベット弾圧から人権侵害の問題などに抗議する人々で大混乱となった。
サンフランシスコは、人口の五分の一が中国系で、リレーのルートに予定されていた沿道には、多くの中国系のリレー支援者が中国の国旗を手にして集まっていた。
せい火リレーの支持者らと抗議者との対立に見受けられた。
ロイター通信によると、フェリー乗り場前で、「今すぐ、チベットを解放せよ!」と叫びながら抗議活動をしていたクリスティーン・リアスさん(30)は、30人以上の中国系米人らに取り囲まれ、「うそをつくな、恥を知れ」とののしられたという。カリフォルニア州サンマテオから来た仏教徒のスコット・ベネットさん(54)は、チベットの旗を手にしていたが、せい火リレー支持者に阻まれたという。「彼らはとても攻撃的に、わたしたちを阻んだ」とベネットさんは話す。
せい火リレーには、中国が関連する問題に抗議する団体も集まった。その中の一つに、スーダンのダルフールにおける大量虐殺がある。専門家らは、中国政府は、ダルフールの流血の紛争を解決すべく、もっと努力をすべきだとしている。
中国政府は、チベットの精神的指導者ダライ・ラマが僧侶主導の抗議活動を先導したと非難したが、ダライ・ラマは否定している。
サンフランシスコのせい火リレーが始まる数時間前、ブッシュ米大統領は、中国にダライ・ラマとの対話を促した。大統領は、シンガポールのゴー・チョク・トン大臣が同席する対談に同意しているとし、「ダライ・ラマ側の代表らと対話を持てば、国際社会における中国政府の立場はよくなるだろう」と述べた。
欧州や米国など世界各地で中国政府に対する抗議が強まっているにもかかわらず、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は、五輪開催前のせい火リレー見直す計画はないとした。
ロゲ会長は、IOC理事会が五輪せい火リレーの中止を検討していると報道してことについて、「誤解である」と述べた。
(翻訳/編集・藤川)
(08/04/10 11:32)
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