■大紀元 --- 日本 http://jp.epochtimes.com/jp/2008/03/html/d41376.html



五輪競泳ゴールドメダリストのピーター・ファン・デン・ホーへンバンドさんは、国際オリンピック委員会のジャック・ロジェ会長に北京五輪前に中国の人権状況を改善するよう要求している(Getty Images)

五輪競泳金メダリスト、IOCに中国の人権を呼び掛ける

 【大紀元日本3月13日】五輪競泳で金メダル3個を獲得したピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドさんは、北京五輪前に中国の人権状況の改善を中国政府に呼びかけるよう、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長に公開書簡で求めた。米国ネットサイト「SportingNews」が伝えた。

 これは、「オランダの飛び魚」の異名をとるピーターさんが、地元紙「デ・テレグラフ」の紙上で、ジャック・ロゲ会長宛てに公開で中国の人権状況を改善するよう呼び掛けたもので、ロゲ会長自身がこれを支持するよう求めている。

 ピーターさんは目下、100M自由形の世界記録保持者で、現在もトレーニングを積み、北京五輪に参加しようとしている。

 ピーターさんは、書簡で「オリンピック選手は、こうした微妙な問題について質問された場合、国際オリンピック委員会の立場に準拠しなくてはならない」「選手が最も心がけることは、全力でいい表現を取り繕うことで、このようなことでわたしたちは政治問題に参与できない」と訴えた。ピーターさんの考えでは、ロゲ会長が中国の人権に態度を示せば、オリンピック選手は競技に集中できるようになるという。

 国際オリンピック委員会スポークスマン、エマヌエル・モーさんによると、「2008年五輪の開催権が北京に決まったのは、各競技を行う能力があることと、中国と世界との間にある扉が開かれる積極的な効果が期待されるからだ」という。

 目下、国際社会が中国に人権状況を改善するよう求める声は日増しに高まっている。

 これより少し前、米国ハリウッドのスピルバーグ監督は、北京がスーダンのダルフール(Darfur)地区の種族間抗争に積極的に関与していることに鑑み、北京五輪の芸術顧問を辞退した。

 英国オリンピック委員会は、中国の政治問題に口を出さないよう、選手に署名させようとしたが、世論から厳しく非難され、やむなく中止になった。

 中国は五輪申請時に人権状況の改善を約束したが、いっこうに改善されないため、国内外で非難を浴びている。一方、それに対して、スポーツを政治化していると中国は反発している。

 米国ボストン地区で開かれた「人権聖火」に関するイベントで、ある発言者は、IOCの関係者がその実行にはやっきになっているが、政治には参与しないという理由で、現実逃避していると、IOCの対応を非難した。さらに、中国の人権状況がますます悪くなっているのに、それに眼をそむけ、同時に中国政府の圧力で、ダルフール問題に対しても正面から取り組まない、これがオリンピック精神に符合していると言えるだろうかと示した。

(編集・月川)