【大紀元日本2月8日】中国の大雪災害は、1月10日から1か月近くに及んだ。2月5日時点、華中、華東の災害状況には緩和が見られるが、災害によってもたらされた影響はまだ終息にはほど遠い。災害が深刻であった湖南省、貴州の一部地区においては、依然として電力供給が停止している。また、千万人もの出稼ぎ労働者が、故郷を離れることを強いられている。広州駅では4日、帰省客が、なんとか帰郷しようと最後の全力を振り絞っていた。
ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、2月3日より、大雪の災害はわずかに緩和され、交通輸送も相次いで回復している。軍の戦車が出動し、連日氷の粉砕を行った結果、京珠高速道路の湖南-郴州部分は既に全面的に開通している。交通部によると、滞留していた6000台の車両は全て動き始めている。しかし、広州駅は、依然として故郷に帰る旅行客でごった返している。
広州駅で出稼ぎ労働者3人が死亡した事件について、RFA記者は4日、広州新年運輸指揮部と広州市政府新聞処に確認を行った。新年運輸指揮部の女性職員は、RFAに対し、次のように答えた。
女性職員:死者は一人です。
記者:死亡したのは3人ではないということですか?
女性職員:いいえ。状況を知りたいのであれば、番号をお伝えします。
市政府新聞処は、次のように答えた。
市政府新聞処:状況を知りたければ、新年運輸指揮部に聞いてください。我々が知るところでは、死亡したのは2人です。一人は圧死で、もう一人は、列車に上り、電線に触れて感電死しています。死亡者は以上です。
鉄道部によると、広州鉄道部門は、列車の運転を再開し、出稼ぎ労働者の移動が始まった。しかし、今も130万人の労働者が広州に滞留しており、旧暦の元旦においても、60万人が広州に止まると予想されている。広州駅では、月曜日の午後に大雨が降った後にも10万人が列車に乗車するのを待っていた。
広州軍区は、解放軍及び民兵を合計で50万人/回派遣し、広州駅の秩序維持にあたった。また、武装警察が100メートル毎に検問を設け、群衆を隔離し、圧死事件の防止に努めた。
交通状況が最も乱れた際に幸運にも列車に乗ることができた旅行客は、RFAに対し、次のように語った。
旅行客:私は29日に列車に乗りました。当時は、最も深刻なタイミングでした。多くの乗客が手に荷物を持ち、移動が困難でした。私は数多く列車に乗っていますが、こうした状況に遭遇したのは初めてです。今回、大雪に遭遇し、かつ、これが新年の時期に重なったわけですが、緊急時の管理能力をもっと強化すべきであると考えます。
現在、湖南省、貴州及び江西等の地の電力網は、現在改修中である。国務院の通知は、先ず、都市部の電力供給の回復を求めたが、農村部の電力供給は、年越し後、局地的にしか回復しない。実際のところ、今回の大雪災害の影響を最も受けたのが、中国の農民である。湖南省の多くの地区の農民は、停電のため、惜しみながらもろうそくを買った。貴州の農民の一部は、野菜が凍結したため、この20日来、唐辛子の混ぜご飯を食べている。
温家宝総理は、先週に湖南省を視察した際、災害地区の電力供給の迅速な回復を求めた。しかし、命令は天災に逆らえなかった。湖南郴州では、街頭の店舗の多くが店を閉めていた。電気がないことから、多くの民衆の携帯電話がオフの状態になっていた。多くの人々は、今回の大雪災害について、「生涯忘れがたい」ものであると語っている。
もう一つの災害地区である江西省撫州市では、8割の地区の電力供給が中断され、都市全域の停電が3日間続いた。当局が改修を強化した結果、火曜日には一部の電力供給が回復した。
今回の大雪災害は、まだ終息したわけではない。日曜日、新華社は、温家宝が先週に全国煤電油運保障工作テレビ電話会議において行った講話の全文を掲載し、各級官員に対し、災害はまだ終わっていないことを喚起した。
香港「蘋果日報」の評論は、華中及び華南における大雪災害は、SARS以来の重大な公共的危機であると指摘している。この2つの危機への中国政府の対処方法は高度に一致している:当初、中央は、真相を知らないかのように、全く反応しない。そして、危機が悪化を続けるにつれて、中央は深刻性を認識し、ようやく問題の性質を政治的に決定付ける。その後、全国的な力を傾け、軍隊を動員して対応する。しかし、こうした疾風怒濤的な政治騒動は、根本的な解決とはならない。
香港「明報」の評論は、かりに98年の洪水災害が、中国水利設備の弱点と手抜きプロジェクトを暴露し、SARSの流行が、内地公共衛生システムの重大な欠陥を暴露したとすれば、今回の大雪は、国家の緊急対応システムの欠陥と、電力網、運輸システムの脆弱さを示したといえる。今回の災害はまた、オリンピックに心を奪われている中国の官・民に対してお灸をお灸を据える結果となった。
(08/02/08 10:07)
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