【大紀元日本1月9日】銀行のATM(現金自動預け払い機)にシステム不具合が生じ、それを利用して客が儲けたとしたら、客は罪に問われるだろうか?中国広州市の男性・許霆さんは銀行のATMを利用した際、機械の誤作動で170元(約2500円)しかなかった口座から現金175000元(約260万円)を引き出すことに成功した。後にこの件が発覚し、許霆さんは法廷で無期懲役を言い渡された。
今回の事件は世間の注目を集め、ネットには判決が重すぎるとする書き込みが集中した。
事件の経緯
2006年4月、広東省高裁の警備員・許霆さん(24)は、現金を下ろすために同僚の郭安山と高裁前にある銀行のATMを訪れた。170元しかなかった口座から100元を引き出すつもりだった許霆は、誤って1000元と入力したが、そのまま1000元が出てきた。おかしいと思った許さんが残高を確認すると、170元から1元マイナスの169元と表示されていた。許さんはそれを50回繰り返し、55000元を引き出した。
22日夜明けに許さんと郭安山は再び同ATMを訪れ、同じカードでまた102回ほど引き出し手続きを行い、前回と合わせて計175000元もの大金を手にした。同僚の郭安山は、18000元を引き出した。
4月24日午後3時、許さんが広州を後にしようとした時、広州市商業銀行が今回の出金を確認した。カード情報によって、出金者の名前が許さんであると確定された。
2007年11月6日、広州市中級人民法廷で、許さんは無期懲役を言い渡された。
判決は厳しすぎる
この判決に対し、量刑が重過ぎるとして許さんに対する多くの同情の声がネットに寄せられた。ネットのアンケートによると、判決が不公平、量刑が重すぎる、銀行側にも責任があるなど批判の声が圧倒的に多かった。ネット上では、今回の判決を「史上最悪の判決」とする評価もあった。
「銀行のマシンがバカなのに、客のせいにして、刑務所に送り込むなんて、最低」。
「許さんの行動は間違いであったが、それほどではなかった。彼の過ちよりも銀行のほうが悪い。銀行のミスがなければ、彼は普通に生活しているだろう。横領、着服する官僚や強盗と比べれば、彼の過ちは社会に対してたいした被害はない」
「庶民にだけ厳しく罰するなんて、不公平」
「腐敗官僚が何百万、何千万もの国のお金を盗んでも罰されないが、庶民は何でこんな目にあわなければならないのか」
「171名の命を奪った炭鉱事故の責任者がたったの懲役6年で、猫ばばは無期懲役。法律?司法?屁のようなもんさ」
「最悪の判決」
「世界一愚かな裁判官、世界一怖い銀行、世界一かわいそうな人」
「裁判官が権力乱用、判決がデタラメ、冤罪」とネットでは嘆く声が相次いだ。
許霆の父親・許彩亮さんは、息子に対する判決を軽減するために、広州で奔走している。
(翻訳・侍傑、編集・田中)
(08/01/09 15:22)
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