【大紀元日本1月7日】北京五輪の開催を目前にした2008年は、中国当局にとっては最も重要な一年。それを向かう2007年12月28日午後、中国最大国営テレビ局CCTVは、08年1月1日から放送予定の五輪チャンネル設立の記者会見を行った。当局が世界に強国のイメージアップの最高舞台と考える北京五輪の新年花火打ち上げのようなこの記者会見は、世界各大手新聞社から200以上の取材陣を迎え、赤い幕に中央テレビ局(CCTV)と五輪のマークが飾られ、完璧な準備の中、始まった。記者会見は2008年新年に、確かに中国のウェブ上でもっと最も注目されるイベントとなった。しかし、注目ポイントは当局が望んだ五輪よりも、名キャスター夫婦の浮気スキャンダルだ。
CCTVスポーツチャネルの司会者で、中国ナンバーワンの人気スポーツキャスターの張斌(ジャン・ビン)さんが、ある五輪選手の名前を読み上げ紹介した後、ステージに上がったのは選手ではなく、張キャスターの妻、北京テレビ局の美人アナウンサーの胡紫薇(フー・ジウェイ)さん。胡アナはかつて2005年全国の金融番組のベストキャスターに選ばれ、北京テレビ局番組『透明度』の人気キャスターとして大活躍したが、07年7月に、胡氏が制作したドキュメンタリー「ダンボール肉まん」は、世界に中国の捏造大国のイメージを伝えてしまったため、番組を降板させられた。
胡アナは、マイクを奪い、落ち着いた様子で口を開いた。「私が今日ここにいるのは、キャスターとしてではなく、張斌の妻としてです。今日は五輪チャンネルと張斌にとって特別な日ですが、わたしにとってもそうです。2時間前にわたしの隣にいる張斌が別の女性と不倫関係を持ったことが分かったからです」と発言、現場の記者たちをびっくり仰天させた。
胡アナは、「妻を傷つけておきながら、平気でここに立っている」(その無神経な価値観が理解できない)と夫の張アナを糾弾し、「来年はオリンピックの年です。世界が中国に注目しています。しかし、フランスのある外相がおっしゃったように、中国人はもし価値観が…それが無ければ、オリンピックのすべてはどういう意義があるのか。どういう意義があるのか」「中国が価値観を輸出できるまで、大国にはなれないとあるフランスの外相が言った…」と、すでにステージに上がったCCTVの職員数人と争いながら、「あなたたち、どうしてか弱い女性にこんなことをするのか」と胡アナが声を上げて記者らを向かって叫んだ。最後に、胡アナは、落ちついて記者らに「皆さん、よいお年を」と挨拶し、ステージから降りた。
2008五輪チャンネルの華々しいスタートを狙ったこの記者会見は、CCTV名キャスターの不倫問題の披露宴となってしまった。胡アナは、2度中国当局に悪夢を見せた。一回目は、2007年7月、ダンボール肉まん事件の取材番組を制作したため、中国の偽造真相で世界を驚かせた。
この珍騒動は、現場で撮影禁止を指示され、当日の五輪チャンネル設立に関するニュースでは、一切報道されていない。しかし、その模様が誰かに撮影され、Youtube上に載せられたため、一気に中国の各ニュースサイトとブログに流出し、中国のネット史上最高アクセス数の映像記録を作った。胡アナの名前は、一晩中中国のネットで話題を占めた。
中国社会は近年、社会の普遍的な価値観は金銭しかなく、モラルが全面的に崩壊している。中国共産党の圧制による政治恐怖症と金銭の熱病を重く患った中国の一般人は、一番目を向けるのはセックス。金、地位、浮気、この三つの言葉は、すでに三位一体となった。胡アナの仰天発言は、中国の女性にも、男性にも多くの共感を得、「胡紫薇ファンクラブ」もネット上で設立された。
この事件を通して、浮気問題とCCTVのスキャンダルなどのほか、北京五輪の開催リスクも話題となっている。中国当局は北京五輪の開催を成功させるため、異議を唱える者を弾圧する措置と社会経済繁栄の虚像を維持しようとしているが、社会問題が多発、政府と民衆の対立は最大臨界点になった現状では、特に北京五輪開催中数万の外国メディアが北京に集まる状況では、社会コンフリクトが爆発する突発リスクが非常に高いと評論家がいう。
また、ネット上で、「中国は価値観を輸入できなければ、大国になれない」という言葉は、2008年五輪のキーワードになると皮肉するコメントも見られた。
北京五輪の開催を最大力に成功させるため、中国当局は五輪にかんする反対の声を禁止している。このHappeningの前日に、中国当局は、欧州議会への人権報告の中に北京五輪を「人権災難」として批判した中国の著名人権活動家・胡佳氏を逮捕した。台湾メディアの報道によると、胡アナの行動は「五輪イメージを損なった」ため、すでに北京当局に拘束されたという。
Youtubeに投稿されたビデオ
(翻訳・編集/肖シンリ)
(08/01/07 09:15)
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