【大紀元日本12月30日】ユネスコの世界自然遺産に登録され、「地上の妖精の国」として知られる中国四川省北部の自然保護区・九寨溝(きゅうさいこう)は、近年観光客や映画撮影などで入境者が激増し環境破壊が懸念されている。2000年以降、九寨溝を訪れる観光客は毎年百万人を超えており、このままで行けば20年後には九寨溝は消失してしまうだろうと専門家は指摘している。
香港「東方日報」によれば、二年前の映画『 PROMISE -無極- 』の撮影で、九寨溝に近い雲南省シャングリラ県(香格里拉県)の景勝地が環境破壊の被害を受けた。このことから四川省の景勝地九寨溝では、この地区での映画撮影を謝絶することを決定し、この世界レベルの自然遺産を保護しようとしている。
九寨溝管理局は「無極」の撮影隊によるシャングリラ県の環境破壊事件が明るみに出た後、直ちに九寨溝風景区で調査を行い「九寨溝風景名勝地区内での撮影行為に対する厳格な制限」を取り決め、保護区内の「中心区と緩衝区」での映画撮影禁止を明確に定めた。これは中国の景勝地では映画撮影に下した「遂客令(客を追い出す命令)」の先駆けとなる。
これらを受け多くの省市でも通知を出し、映画撮影を厳しく制限している。安徽省環境保護局は、環境への影響を審査せずに黄山に入って撮影することを禁じた。福建省の景勝地でも厳しい映画撮影制限を設けている。河南省建設庁は省内景勝地での撮影には建設部門の審査が必要との通知を出した。
1992年に世界自然遺産に登録される前から、「人間仙境(神仙の住む地)」と称えられた九寨溝は多くの映画作品のロケ地に選ばれており、80年代では『自己英雄出少年』(リトル・ヒーロー)、近年では『英雄(ヒーロー)』、『神雕侠侶』などがある。中でも『神雕侠侶』の撮影隊は景観を壊したとして批判を受けている。
初冬の九寨溝
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(翻訳・坂本、編集・金本、月川)
(07/12/30 12:07)
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