【大紀元日本11月25日】英国科学誌「ネイチャー」が11月22日に掲載したエール大学の研究報告によると、10ヶ月未満のまだ話すことができない乳児でも人々の行為を観察した後、人を助ける人に親しくなり、人に悪いことをする人から避けるようになった結果が得られたという。
人々が互いに接するとき、相手の行為の善悪を迅速に判断する能力は、大人にとって不可欠のものだとされているが、この研究報告では、10ヶ月未満のまだ話せない乳児にも、このような判断能力があり、その判断に基いて行動に変化が見られる傾向を示している。
研究チームは6〜10ヶ月の乳児を対象にして、3つの実験を行った。最初の実験では、乳児らに、山頂へ登ろうとしている人形を見せて、この人形の行動目的を認知させた。その後に、二人の人が現れて、一人は山へ登れるようにその人形を助けてあげた。もう一人はわざとその人形を山のふもとまで引きずって下ろした。
そして、乳児らは、この二人に近づいていくように仕向ける。すると、乳児の80%が山登りの人形を助けてあげた人を選んだ。研究スタッフは、乳児らの選択は人形を助けて上げた人の行為に賛同していることの表現であると解釈した。
この結果は、さらに次の実験の中で実証された。二つ目の実験では、山頂へ登ろうとする人形を助けてくれた人と妨害してくれた人にそれぞれ近づかせて、乳児らの反応を観察した。すると、山登りの人形が妨害してくれた人に接近したとき、乳児らの顔に驚愕の表情が現れた。
さらに、研究チームは、「中性」人物を加えて、助けた人、あるいは妨害した人に並べて、乳児らがどちらを選択するかを実験した。
結果として、「中性」人物と助けた人の間に、助けた人を選ぶのは多かった。一方、「中性」人物と妨害する人の間に、「中性」人物を選んだ乳児が多かった。
実験の際、乳児らを親の膝に座らせ、親は乳児に対して提示するような仕草や表情を与えないように厳重に指示された。
研究報告は、「乳児は人を助ける人が好きで、人を妨害する人が嫌いという傾向があり、『中性』人物より、人を助ける人が好きで、人を妨害する人より『中性』人物に近づきやすいという傾向がある」と指摘した。
報告は「これらの実験結果により、10ヶ月未満のまだ話せない乳児は人々の互いに接する行為から、その行為の善悪を評価できる」と結論付けた。
乳児のこの判断能力は、生命過程の中で得られた生存技能の可能性もあれば、道徳思惟および本性行為の基礎によるものの可能性もあると研究者たちは見ている。
(翻訳/編集・豊山)
(07/11/25 08:21)
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