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地球温暖化、冬眠しないヒグマ=中国青蔵高原

中国メディアによると、地球温暖化に伴い、中国青蔵高原のヒグマの冬眠時間が大幅に減少しており、中には冬眠しなくなったものもいるという。ヒグマは冬に食べ物が見つからなければ、民家やテントに入り込み食べ物をみつけようと家内を荒らすので、チベット遊牧民族の生活に影響をもたらしているという。

 上海「新聞晨報」は7月4日に、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature、WWF)は中国中央科学院専門家と協力して行った研究によると、青蔵高原は世界的気候温暖化の「被害者」になりつつあると警告した。

 専門家たちの予測によると、地球の気温がさらに上昇すればと、青蔵高原における気候がさらに極端な状況が現れると警告し、氷河の萎縮、湖の減少および凍土活動層の下降をもたらすほか、気候が温暖になると青蔵高原のチベット遊牧民族の生活にも影響を与えると指摘した。

 チベット住民の奇多傑さんは、青蔵高原の冬は以前のように寒くなくなったと話し、自分たちは暖かく過ごせることは良いことにしても、青蔵高原にいるヒグマは冬眠時間が減少し、または冬眠しなくなったという。

 奇さんは、ヒグマは羊を襲い、遊牧民たちが作ったチーズとバターを食べ、場合によって、遊牧民たちのテントの中で一眠りしてから離れるという。

 一方、地球温暖化は牧草の生育に影響を与えている。雁石坪二村の遊牧民・奇佈さんは、これまでに牧草は刈ることができたが、今では一部の地区の牧草は、牛や羊でさえ、噛み取れないほど生育が悪いと訴え、牧草の深刻な退化を指摘した。奇さんは、30数年間、家畜が食べられる牧草の成長面積が年々減少しているため、奇さんたちはさらに遠くへ放牧をせざるを得ないと嘆いた。

 平均海抜が4千メートルの青蔵高原は、黄河、長江、メコン川などアジア大河の発祥地であるが、青蔵高原自体は極めて希有な生態系統であるため、一旦破壊されれば、回復は難しいとみられている。そのために、世界自然保護基金は、同地区を「世界生物多様性保護」の最優先地区に設定した。

 中国科学院南京分校副院長で、南京地理および湖研究所研究員の李世傑教授は、青蔵高原における地勢が変化すれば、相対的にほかの地勢にも変化をもたらすことから、青蔵高原が比較的敏感で、繊細である理由の1つだと指摘した。

 実際、中国当局がこのほど発表した「中国気候変動対策」では、2000年と比べて、青蔵高原の気温は、2030年になると2・2から2・6℃へ上昇する可能性があると予測している。

 李教授は、生物多様性を増加させることができることを例としてあげて、温暖化は一部高緯度地区にとってメリットがあると分析した。しかし、一方では、青蔵高原における降水の不均衡および気候のさらなる悪化をももたらすと指摘した。

(07/07/06 15:40)



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