ポールソン米財務長官は22日、米中戦略経済対話で中国側に対し、対米貿易黒字の縮小に向けた中国の政策をめぐり、対策の進展が遅いことへの不満が米国内で一段と高まっていると警告した。長官は、この日始まった米中戦略経済対話の冒頭あいさつで「両国ともお互いの意図に対する疑念が深まっている。残念ながら米国では、中国が現実的にも仮想でも国際競争のマイナスのシンボルとなるほど、反中意識が台頭しつつある」と語った。
中国の呉儀副首相は、長官に続く冒頭あいさつで、通商・経済を政治問題化することは、まったく有益でないばかりか、状況を一段と複雑化するとの考えを示し、人民元相場が十分に切り上げられなければ中国からの輸入を規制する法案を導入すべきとの米議会の主張をけん制した。
副首相は「米国と共同で2国間の貿易不均衡に対応する効果的な措置を取っていく考えだ。これら措置には、米国の対中輸出の拡大が含まれる」と指摘。対立的なアプローチは状況を複雑にするだけだとし、昨年12月に始まった米中戦略経済対話のもとで対話が行われていると述べた。
ポールソン長官は、「オープンで、誠実な」米中の経済関係が「世界経済の将来にとって極めて重要だ」との認識を示した。
対中貿易赤字が昨年過去最高に達するなか、22日からの協議では、米議会で高まっている不満を米政府が抑制することは難しくなっている状況が、中国側に伝えられるとみられている。
[ワシントン 22日 ロイター]
(07/05/23 09:12)
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