中国人民銀行の周小川総裁は10日、中国の経済成長は年末にかけてと2007年に後退する可能性があると述べる一方、流動性吸収の対策をさらに進める方針を明らかにした。
また記者団に対し、中国は徐々に為替の柔軟化を進める過程にある、と述べた。
中国経済は、過小評価が指摘される為替相場を背景とした輸出と投資により、1995年以来過去最高ペースでの成長が続いている。
同総裁は、11.3%となった第2・四半期の成長率について「やや高過ぎる水準で、鈍化のためにマクロ経済的な対策がいくつか講じられている」と述べた。
その上で「今年後半、そしておそらくは来年の経済成長率はやや鈍化するとみている」と語った。
中国は8月に過去4カ月で2度目の利上げを実施、公開市場操作で資金を流出させているが、預金準備率の引き上げにもかかわらず流動性は依然として高い、という。
同総裁は「流動性は依然として潤沢で、今後抑制をはかる方針だ。公開市場操作を拡大したり、預金準備率をさらに引き上げたり、方策は色々ある。経済指標をみながら検討したい」と述べた。
今年再利上げがあるかどうかの質問に対しては「それを言うのは都合がよくない。最近のインフレは低水準にあるが、中銀は物価動向を注視する」と述べた。
人民元の柔軟化については、国際的な為替相場といった点だけでなく、金融政策と国内需給の点からも検討されるべき、との考えを示したうえで「われわれは為替の柔軟化を徐々に進めており、人民元は上昇過程にある」と述べた。
[バーゼル 10日 ロイター]
(06/09/11 10:59)
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